東京の水源・上水

昔から開発されてきた水源

東京の水源としては、玉川上水やが有名です。江戸に幕府が開かれる当初は、小石川(現在の文京区)に、神田方面に通水する「小石川上水」がつくられました。徳川幕府三代目以降になって、人口の増加に伴い、小石川上水では足りなくなったため、新たに開発されたのが「玉川上水」です。まず、手始めに、多摩川の水を江戸に引き入れる構想で、着工からわずか8ヶ月で羽村取水口から四谷大木戸までの全長約43キロメートル、標高差はわずか約92メートルの水路が完成しました。玉川上水は、自然流下方式による導水路で、虎の門まで地下に石樋、木樋による配水管を通しており、江戸城や麹町、赤坂、さらには四谷、芝、京橋方面にまで給水できるようになっていました。

現在は、東京都の水源のほとんどが河川の水で、地下水の比率は0.2%と、かなり低くなっています。東京の河川水は、約20%が多摩川水系で、約80%が利根川・荒川水系となっています。昭和30年代までの水源の中心は多摩川水系でしたが、水道需要の増加に対応できなくなってきたために、以後は、利根川水系の水資源開発とあわせて、水源も利根川水系にシフトしてきました。

東京都が保有する水源

東京都の保有する水源量として、日量630万立方メートルとなっていますが、利根川上流には、水道用水や工業用水に使われる「都市用水」と、「農業用水」などの多目的ダムが8か所のダムがあります。さらに、荒川にも、荒川貯水池及び浦山ダムがあり、東京でも使われています。これ以外の多摩川水系には、小河内貯水池(西多摩郡奥多摩町の多摩川本流)がありますが、これは、水道専用としては日本最大級のものといえます。

水源にとって、もっとも重要になるものが「水道水源林」と呼ばれるもので、東京都では、多摩川水源地の安定化のために、多摩川上流の森林を管理しています。その水道水源林の規模は約22,000ヘクタールで、東京都の面積の10%を占めるほどの大きさです。「治山治水」という言葉がありますが、水源地の森林の保全を意味する治山と河川の管理を主とする治水は一体のものであるということです。

オオサキは、ビルやマンションの直結給水工事を通じて、各ご家庭においしい水をお届けします。

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